鎌倉武士の禅ー武士道禅実践概要
実践ですが、まずは大切な心構えをお伝えします。
3日間、外部との接触、情報は一切遮断すること。
人それぞれ、心の変化のペースは異なります。
同じ種を蒔いても、芽が出る時期に違いがあるように、焦らず、ただひたすら真剣に取り組んでください。
実際の研修では3日間、同室にてマンツーマンで指導しています。
ここでは、おおよその研修の流れを記載しています。
一日目:雑念との戦いが始まる
最初は心が落ち着かず、雑念が次から次へと湧いてくるでしょう。
思考やイメージ、感情が止めどなく動き、まとまりのない状態が続きます。
それが今日、明日と続き、苦しく感じるかもしれません。
基本の修行法(動と静を融合した坐禅)
この修行では、静(坐禅)に動を加えることで、疲労を軽減しながら集中力を高めていきます。
- 静かに座る(調身・調息・調心)
- 一点を凝視する(穴が開くほど真剣に見る)
- 一呼吸に集中する(吸い始め・・吸っている途中・吸い終わりを確認)
- 手をゆっくり動かす
- ③~④を繰り返す
この方法により、心の拡散を防ぎ、集中を維持しやすくなります。
雑念への対処法
- 雑念に気づいたら、とにかく「一呼吸」に戻る
- 「今」吸い始める、「今」吸っている、「今」吐き始める——常に「今」に意識を向ける
- トイレに行くときや歩くときも、一つ一つの動作に意識を集中する(動作は通常よりゆっくり見失わないように行う)
- 一呼吸を命がけで守り切ること
続けていくうちに、雑念の回数が減り、心と体が一体となっていく感覚(心身一如)を得られるでしょう。
痛みや辛さへの対処
- 足が痛んだら足を組み替える、辛くなったら「歩行禅」を行う
- 気になることはその場で即対処する
- どうしても辛いときは休憩を取るが、その間も呼吸を意識する
二日目:雑念を切り捨てる力を養う
一日目と同様に坐禅を続けます。
次第に、呼吸や歩行の本質に気づくようになり、雑念のない「事実の世界」を垣間見る瞬間が増えてくるでしょう。
しかし、雑念の量自体はまだ多く、次々と湧き上がります。
この日も「雑念に流されず、一呼吸ごとに今に集中する」ことを徹底します。
雑念を切る感覚を掴む
雑念が出ても、自由自在に切り捨てられるようになり、修行が楽になってきます。
すると、雑念が出ても「無視する力」が備わり、心の動きが理解できるようになっていきます。
ポイント:
- 瞬間瞬間の「雑念のないところ」を意識する
- 雑念に気づいたら、ただ「呼吸に戻る」を繰り返す
- 雑念を切ることが楽しくなってくる
三日目:心が自由になる瞬間
午後になると、歩くときも、食べるときも、心がピタリと今に合うようになってきます。
修行の急所が分かり、一気に心境が進み夕方には無我の境地に到ることでしょう。
心が整うと、すべてが変わる
- 食べるものが美味しく感じられる(味覚が研ぎ澄まされる)
- 雑念を即座に切り捨てられる
- 手の動き一つひとつに「尊さ」を感じるようになる
- 自然への感謝が溢れ、涙が出ることもある
- 心が解放され、安心感が生まれる
修行の本質:己の心を知ること
世の中には「自己改革」「既成概念を打破する」といった言葉がありますが、それらは「自分の心を知ること」から始まります。
自分の心を見つめずして、どうして自己改革ができるでしょうか?
この修行を通じて、「己の心」を知り、心を管理する力が高まっているはずです。
これこそが、真の自由への第一歩。
明日からの人生を、最高に楽しんでください。
研修では、3日間で仕上げるため受講者の心境に合わせ仁王禅、歩行禅に切り替えていきます。
心境の点検は随時、指禅、公案などを用いています。